【絵解き解説】半自然草原を利用しよう
植生の遷移(乾性遷移)とは、裸地が草原に、草原が森になってゆく経年的な変化(図の上部)。
かつての日本では屋根材、肥料等の資材を得るために、年1~2回の草刈りをした。すると結果的に遷移が止まる。この草刈りを長年続けると秋の七草や盆花(オミナエシやワレモコウ等)の長命の多年草がススキと共生してくる。これが半自然草原(歴史の古い草原、二次草原)。
半自然草原は、日本の国土の3~2割もあったが近100年で99.5%消滅し危機的。
箱根では以下に小規模ながら維持されている。
・仙石原の箱根湿生花園の南側の湿原
・仙石原のススキ草原(天然記念物)
・仙石原の箱根カントリー倶楽部
・幅広に草刈りされた稜線登山道沿い
・芦ノ湖北側の湖尻園地の広場脇等
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■【ネイチャーツアin箱根カントリー倶楽部シリーズ】等の観察会で、これらの草原生態系の解説を行ってます。

